取引所
RSIの使い方や見方を実際のチャートの画像を使って分かりやすく解説!

piko
こんにちは!pikoです!

ボブ
・RSIって何だ?
・RSIの使い方を知りたい!
・RSIの何を見ればいいの?
・RSIの弱点は何?
今回は上記のような悩みを解決できる内容になっています。
RSIはMACDと同じくらいポピュラーなテクニカル分析 です。
ですが投資家の中でも長期投資をしている方にはあまり聞きなれていないと思います。
実際、私も長期投資だけをしていた時は全く知りませんでしたw
私が長期投資だけをしていた理由は、短期取引=ギャンブル だと思っていたからです。
ですが、RSI等のテクニカル分析について学ぶことで短期取引も行うようになりました。
短期取引を始めたばかりの方の中には『感覚』で取引をしているトレーダーもいると思います。
ですが、RSIの使い方が分かれば短期取引での売買のタイミングが分かる ようになるので必ず知っておきたいテクニカル分析になります。
この記事では実際のチャートの画像を使ってRSIについて解説していきます。
RSIについて学ぶことで、きっとあなたの短期取引に役に立つので是非最後まで読んでみてくださいね。
RSIは『The Relative Strength Index』の略称でテクニカル指標の父と言われる米国のJ.W.ワイルダーによって考案されたテクニカル指標です。
日本語では『相対力指数 』と呼びます。

ボブ
RSIでは何が分かるの?

piko
簡単に説明すると、買われ過ぎ・売られ過ぎが分かるんだ。
例えば、投資先の銘柄が4日間上昇していて「おっ!この波に乗れーー!」と思って購入した銘柄が実は買われ過ぎていたら損をしてしまいます。
もしもこの時にRSIを見ていたら「4日間も上昇しているけどRSIは買われ過ぎの指標を示しているから避けておこう」となり損を回避できます。
このようにRSIの指標を見ることで感覚的ではなくデータを元にして 短期取引をすることができます。

ボブ
RSIのどこを見ればいいの?

piko
最も基本的な見方は30以下が売られ過ぎ、70以上が買われ過ぎを示しています。
RSIは相場の勢いを示すテクニカル指標 です。
相場の勢いは0~100までの数値で示しています。
上のチャートには30~70までを紫色の帯で示していますね。
上のチャートの画像でも分かるようにRSIが70を上回った辺りから価格が下落して逆に30を下回った後で上昇していますね。

RSIの計算方法

RSIを上手く使いこなすためにも、どのように計算されているのか理解しておいた方が良い ので計算方法を解説しておきますね。
RSIはある一定期間の価格の上昇と下落を計算して価格の勢いの指標を示します。
RSIは銘柄が上場してから15日後から初めて表示されます。
これにはRSIの計算方法が関係しています。
RSIは一番最初の指標とそれ以降の指標では計算式が少し違ってきます。
最初の指標は
RSI=a÷(a+b)×100
になります。
a=14日間の上昇値を足して14で割った数値
b=14日間の下落値を足して14で割った数値
最初の指標以降の計算式は以下の通りです。
RSI=a'÷(a'+b')×100
になります。
a'=1つ前の足のa数値×13+当日の足の上昇値を14で割った数値
b'=1つ前の足のb数値×13+当日の足の下落値を14で割った数値

具体的な計算方法

先ほどの計算式だけでは難しいかもしれないので具体的に数値で解説していきます。
価格の推移
1日目 1000円
2日目 1010円 +10
3日目 1020円 +10
4日目 1030円 +10
5日目 1000円 -30
6日目 1020円 +20
7日目 1050円 +30
8日目 1070円 +20
9日目 1040円 -30
10日目 1030円 -10
11日目 1050円 +20
12日目 1080円 +30
13日目 1090円 +10
14日目 1100円 +10
15日目 1080円 -20
16日目 1070円 -10
1日目の価格からの上下を14日のデータで計算するのでRSIの計算には15日分のデータが必要になります。
値上がり合計
10+10+10+20+30+20+20+30+10+10=170
まずは上のように2日目から15日の14日間の前日からの値上がりだけを合計します。
次に値上がり合計の170を14で割ると12.143になります。
この12.143が先ほど解説した【a】の数字です。
今度は先ほどと同じように14日間の値下がりを合計します。
値下がり合計
30+30+10+20+10=100
この100を14で割ると7.143になります。
この7.143が【b】の数字です。
つまり今回のRSIは
12.143÷(12.143+7.143)×100
で計算すると62.96になります。
この最初にでたRSIの数値以降の計算方法からは次のようになります。
RSI=a'÷(a'+b')×100
この計算方法も具体的に解説していきますね。
a'の値は
12.143×13=157.859
157.859に16日の値上がり値を足します。
今回の例だと16日は値下がりしているので値上がり値は0になります。
なので157.859のままです。
この157.859を14で割ります。
157.859÷14=11.276
この11.276がa'の数値になります。
b'もこの要領で計算します。
まずは、bの数値である7.143に13をかけます。
7.143×13=92.859
今度は92.853に16日の値下げ地を足します。
92.853+10=102.859
この102.859を14で割ります。
102.859÷14=7.347
この7.347がb'の数にになります。
a'とb'の数値が出たら次の計算式でRSIの値を出します。
RSI=a'÷(a'+b')×100
11.276÷(11.276+7.347)×100=60.548
これが二日目のRSIになります。

ボブ
グヌヌ!計算ばかりで頭が痛くなってきた!

piko
何回も計算しないので、どのように計算しているのか頭の片隅に置いておけば大丈夫ですよ。

RSIの見方

ここからは実際のチャートの画面を使ってRSIの見方を解説していきますね!
RSIを使いこなすための3つの見方を解説します。

買われ過ぎ・売られ過ぎシグナル

RSIで一番使われているのが売られ過ぎ、買われ過ぎ過ぎを示す指標です。
RSIでは相場の勢いを0~100の数字で示していて、30を下回ると売られ過ぎで70を上回ると買われ過ぎ を示しています。
上の米ドルの画面のチャートだとRSIが70を超えてから下落して反対に30を下回ってから反転して上昇しているのが分かると思います。
このようにRSIの指標を見ることで70以上で売却、30以下で購入と言ったように売買のタイミングがデータで分かるようになります。

トレンド

RSIは相場の勢いを知るだけでなく、どちらのトレンドに向かっているのかを知るためにも使われることがあります。
先程相場の勢いを0~100で示していること解説しましたね。
相場の勢いが0から100で示されているということはRSIが50よりも上か下か で今の相場が上昇トレンドに入っているのか下落トレンドに入っているのか知ることができます。
例えば、上の画像はビットコインのチャートを見てみましょう。
画像左上の価格は横ばいのレンジ相場でしたが、RSIが50を下回ってから下落トレンド に入っているのが分かりますね。
下落トレンドに入ってからはしばらく値動きがありませんでしたが、RSIが50を上回ってからしばらくして上昇トレンド に反転しています。

ボブ
トレンドを知ることもできるのか!
なんて便利なんだ!

piko
さらにMACDと組み合わせて使うことでより確実にトレンドを掴むことができますよ。

ダイバージェンス

RSIでもダイバージェンス(逆行現象)を見ることは出来ます。
ダイバージェンスとは相場の値動きとRSIの指標が逆の動き をしていることです。
例えば、価格が前回よりも高値を更新してるのにRSIは前回の高値の時よりも数値が低い場合、相場が下落トレンド入る可能性が高くなります。
上の画像は米ドルのチャートになります。
上の画像を例に見てみましょう。
青色の矢印では価格が前回の安値を下回った時はRSIも前回よりも下の数値になっています。
ところが赤色の矢印でも分かるように価格が前回よりも高値を更新しているのにRSIでは前回の高値よりも下の数値 になっています。
これがダイバージェンスです。
ダイバージェンスが発生してから相場はどのような動きをしたかと言えば上の画像でも分かるように下落トレンド入りました。
ダイバージェンスが発生すると大きなトレンドが発生 する可能性が高くなります。

RSIの弱点

ボブ
RSIって売買のタイミングだけでなくトレンドも分かるのでマジサイコーじゃん!

piko
でも弱点もあるんだよ。
RSIは相場の勢い示してくれますが、あまりにも大きなトレンドが発生するとうまく機能しなくなります。
例えば、上の画像は仮想通貨のBANDのチャートになります。
RSIが物凄い勢いで上昇して80を突破して一時90まで到達しているのが分かりますね。
その後70を下回ったのでさすがにもう買われないだろうと思いますよね。
ですがその後さらに大暴騰しているのが分かると思います。
このように大きなトレンドが発生した場合、RSIは機能しなくなります。

ボブ
じゃあどこでRSIは機能するんだ?

piko
使い方にもよりますが主にレンジ相場で機能しますよ。
上のチャートの画像のように大きなトレンドが発生していない時にはRSIがうまく機能していますね。

色々いじって最適な設定にしてみる

RSIの初期設定は14ですが中には14の設定だとうまく機能していない場合があります。
このような時は設定をいじって最適にする 必要があります。
例えば、上のチャートの画像だと価格とRSIがうまく連動していないように見えます。
このような時はRSIを価格と連動するような設定 にします。
RSIの設定を初期設定の半分の7にしてみました。
これだと14よりは価格の値動きと連動してRSIも動いているのが分かると思います。
このように、自分に合った設定にすることでよりRSIを使いこなすことができます。

RSIの使い方:まとめ

RSIは相場の勢いを数値で示してくれるテクニカル指標です。
RSIを使うことで買われ過ぎや売られ過ぎを知るだけでなくトレンドも知ることもできるので多くの投資家やトレーダーが利用しています。
RSIはレンジ相場にはよく機能しますが大きなトレンドが発生するとあまり機能しないのでMACDやボリンジャーバンド等の他のテクニカル指標と共に使う のがオススメです。
RSIは取引する銘柄によっても使い方や設定も違いが出てくる ので実際に使っていくことで徐々に使いこなすことができます。
失敗と成功の両方を経験することでRSIを使った取引でより利益を出すことができるので、まずは自分でRSIを使って取引してみてくださいね。
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